インド料理

2006年に1ヶ月間インドに行って、インドの食の深さにやられました。
いろいろなスパイスを入れて、野菜はシャキっと蒸し煮で栄養も歯応えも残すーという、薬膳野菜料理の数々。日本人には「カレー」と一言で片付けられてしまうインド料理ですが、スープのような料理からドライカレー・タイプの炒め物など、インド料理のバリエーションは莫大です。パンの種類もお米の料理の種類も多いし、広い国なので、地域によっても全然違うし、本当にすごいバリエーションなんです。インドに居る間は、毎日3食ともアーユルヴェティック・インド料理(普通の料理より辛味や油分を控えた消化に良い菜食)を食べ、1ヶ月間全く飽きず、帰国前に仕入れた5kgほどのスパイスを、日本でもインド料理を作り続けて半年くらいで使い切っちゃったんですから!ちなみに私、大人になってからは、日本人の食卓の定番・市販のルーで作るカレーは食べません。たま〜に日本カレーを食べると、もう胃が重くなっちゃって消化できずに大変です。


インド料理で使われるスパイスはすべて「薬」としても常用されているもの。たとえばターメリック(うこん)は万能で、血液の浄化作用があり、炎症も抑えます。ジンジャーは身体を温め消化を助け、コリアンダーには利尿作用があり体を浄化します。インド料理を作る時、このスパイスの量が半端じゃないんです!1 人分にも「ええ〜??」っていうほど入れます。スパイスというと少量を「効かせる」感じがしますが、野菜と一緒にスパイスも「食べる」くらい。毎食「薬」も一緒に食べるのですから、身体に効かないワケがありません。家に友人を招いてインド料理をふるまうと、皆体温が上がって汗かきながら食べてます。たくさん食べても消化が良いので次の日も胃はスッキリ。食べると気持ち良くなっちゃうので(よく皆に「なんかヤバイもん入れた?」なんて聞かれます)、皆ハマるんです。

カリカットのアーユルヴェーダ・センターでは、週に1回料理教室があったので、「すごいテクニックを学ぶぞ!」と意気込んで臨んだのですが、料理はどれも10分もあればできるほど簡単!シード類を炒めて、野菜を入れ、スパイスを入れて蒸し煮にするだけ。ちょっとスパイスやシードの種類が変わるくらいで、誰でも簡単にできます。家にインド料理を食べに来てくれる友人達に作り方をバラしたら、皆も家でせっせとインド料理を作るようになったようです。簡単にできて美味しく、身体にもいいんですから、レパートリーに加えない手はありません。インド料理(私の場合「アーユルヴェティック・インド料理」ですが)については、機会があればまとめてお伝えしたいと思いますので、お楽しみに!