体験談/第9回(2013年4月27日〜5月5日)

2013年5月 リセットツアー 体験記

アーユルヴェーダ体験ツアーを始めて、今年は5年目。
これまでにいらして頂いた方々の半分は、すでに毎年ご参加頂くリピーターとなりました。
皆さん、毎回何かしらの変化を感じて下さると共に、1年に1度は体とじっくり向き合う時間の大切さを実感して頂いているのではないでしょうか?

もちろん、私も皆さんと同じと気持ちです。
体調を大きく崩した後、心身共に立て直すための大きな助けとなったのがアーユルヴェーダの治療でした。今回はIVACのドクターの勧めもあって、約5年ぶりに長期のパンチャカルマを受けました。

パンチャカルマとは、そのまま訳すと、5つ(パンチャ)の行(カルマ)です。
アーユルヴェーダは、自分本来のバランスを崩した状態から「健康でない状態」として治療を行いますが、パンチャカルマという5つの毒出し法がその治療の根幹です。
5つの方法とは、下剤・浣腸・鼻から出す・吐く・血を抜く―です。この方法で毒素を出すには事前の準備(毒素を腸に集める)や事後のケアが欠かせないので、短くても2週間の滞在が必要とされます。

現在行っているツアーは、皆さんのご都合もあり、7日間滞在となっていますので、本格的なパンチャカルマはできません。けれども、1週間でも可能な分のデトックスはできますし、体の不調をきたす長年の生活習慣を正す大きなきっかけにはなります。
私の今回の18日間パンチャカルマの詳細はブログ(2013年5月分)をご覧下さい。

パンチャカルマをしなかった皆さんも、大きな成果を手にして帰国しました。帰ってからも新しい気持ちでそれぞれに生活を立て直しているようです。
今回は「気持ちひとつで、これだけ大きな変化が遂げられる」ということを見せて頂いたツアーでした。
それぞれの体験談をご堪能下さい。


A.Y(50代 女性)

50歳の節目に、心身の断捨離をしたいと思い、ツアーに申し込みをしました。 妻、母、会社員という役割を忘れ、自分と向き合い、自分に戻る「一人旅」時間でした。

1)アーユルヴェーダを受けての身体の変化

ドクターとの初回面談時に、右肩の痛み、花粉症、便秘を訴え、滞在期間中のトリートメントメニューがアレンジされました。
トリートメントは、毎回、セラピストによるお祈りから始まり、技術だけでなく、受ける側への思いやりを感じました。また、どのトリートメントにも、セラピストが最低2人、トリートメントの内容によっては、5人かかわって下さいました。

関節に痛みを感じ、特に後ろに回しにくかった右肩は、その部位を集中的にオイルトリートメントしていただき、帰国時には、大分痛みが和らぎました。
花粉症については、鼻の通りを良くするトリートメントを2回受け、また点鼻薬を3回処方され、鼻の通りが良くなるだけでなく、頭が軽くなった気がします。
便秘については、滞在期間中処方された錠剤を服用し、お通じが改善されました。

最後のドクターとの面談時に、帰国後の過ごし方についてアドバイスをいただきました。滞在期間中に頂いていた、ハーブのお薬を帰国後も使っています。帰国してから、驚いたことは、早食いが抑えられたことです。普段から噛む回数が少なく、早食いの傾向がありましたが、「最低20回噛もう」と頭で意識しなくて も、十分に噛まれていない食べ物は身体が受け付けなくなりました。おかげで、自然と噛む回数が増え、お口に運ぶ食べ物を一つ一つ味わうことの大切さに気が つきました。

2)心の変化

部屋からヨガスタジオまでは、パパイヤ、マンゴー、ココナッツなどの太陽の光を浴びた木々が生い茂り、気持ちよく深呼吸ができる散歩道でした。小 鳥のさえずりをききながら、ヨガと瞑想ヨガのレッスンを1日2回受けると、頭も体も気持ちも緩んできました。息を吸うと、自然のエネルギーが身体に入り、息を吐いたときに、身体全体に自然のエネルギーが巡るような気がしました。自分が気づかなかっただけで、生まれてから今まで、誰にでも、もちろん私にもエ ネルギーは届いていたと感じました。

ツアー最終日には頭が軽く、涼しく感じ、気持ちが軽くなりました。これまで、「不必要な自己防衛思考」や「克服すれば解決であるという思考」を背負いこみ、心が重かったことに気づきました。帰国後、今まで捨てられなかった物が捨てられるようになり、持たなくていい思考が私の中から消えて行きました。

3)ツアーへのご要望

とても満足しています。一人でアレンジして旅することもできますが、他の参加者の皆さんとシェアすることにより、旅がディープになると思います。機会があれば、またツアーに参加したいです。ありがとうございました。

H.O(50代 女性 リピーター)

2009年の第1回ライフ・リセットツアー@南インド「アーユルヴェーダグラム」、同年第2回@スリランカ「バーベリン」以来、4年ぶりの参加です。というのも、仕事の激務と意志の弱さからアーユルヴェティックな生活とは真逆の日常に戻ってしまい、2011年には重症のめまい症(女子サッカーの 澤穂希選手も発症)で勤務先から救急搬送され10日間の入院、翌2012年は帯状疱疹、関節炎を立て続けに発症、今年に入って数十年ぶりにインフルエンザ A型を発症(予防接種済み)・・と免疫力の深刻な低下を痛感していたことがなんといっても大きかったと思います。
 今回は、大石さんからトリートメントが素晴らしい!と薦められていた「IVAC」での滞在。確かに、その効果には驚きました。シロダーラを初めて受けた 滞在3日目の午前中、部屋に戻って30分程度休むように言われてしばしベッドに横になっていたときです。センターの敷地内には屋外通路に「オーム」と静か にマントラが流れるスピーカーボックス(?)が点在しているのですが、そのマントラが聞こえるのです!! な、なぜ!? 私に何が起こったの!?それまで室内はもちろんのこと、テラスのイスで読書をしているときですら聞こえなかったマントラです。しかも、合唱のようにおおざっぱに聞こえていた数種類の鳥の鳴き声が、それぞれクリアな個別の声として耳というか頭に飛び込んでくる。そのあと食べたランチの味が確実に濃く、おいしく感じる。心なしか視界もクリア、風のそよぎも肌にやわらかくまとわりつく、ああ、これが五感が研ぎ澄まされるということなのか!と驚きの感覚でした。シロダーラはその後、2回、計3回受けましたが、初回で感覚がレベルアップしたのか2回以降はここまでの感動はありませんでした。どこまで研ぎ澄まされるものなのかちょっと期待していただけに、う〜ん、残念(笑)。
 加えて感動したトリートメントはNetra Tarpana。これがまたすごかった! アレルギー性炎症のせいか慢性的にまぶたが赤黒く腫れ、老化性の眼瞼下垂と相まって、以前の自分の目の形とはあきらかに違う目力皆無の目元に愕然としていた私。眼科下垂のオペまで考えていたのですが、Netra Tarapanaを2回受けたのちは、あらら? まぶたの腫れが引いて少しずつ目を開く筋力が持ち直してきたような・・。トリートメントは目の周囲に練った小麦粉でめがねのような土手をつくり、そこに温めたメディカル・ギーを満たしたのち、目を開けて眼球を上下左右に動かして浸透させていくのですが、黄色 みを帯びたギーを通して見る天井の景色はちょっと不思議体験でした。メディカル・ギーは目にはまったくしみませんでした。それよりも事前にローズウォーターで目を漱いだときのほうがしみたかも。
 アーユルヴェディックな処方の素晴らしさはハチミツにもありました!滞在前半に好転反応なのか舌の先にぽつんと白い粒ができ、痛み未満の違和感が続きました。
毎日のドクターコンサルのときに症状を伝えると、処方されたのは小さな器に入れたメディカル・ハニー。これを水で溶いて30秒くらい口にためて患部を浸し、オーラルリンスをしなさいとのこと。さっそく、食後、トリートメント後、部屋に戻るたび試してみると、翌日には痛みが引き、違和感もかなり改善! 2日続けたら、ほぼ完治しました。ハチミツ、あなどれません。以前、日本で発症したときは「舌炎」と診断、炎症を抑える塗り薬を処方され、確かに効きました が、それよりも効果が患部だけでなく炎症の「元」に効いているような感覚でした。
 帰国時に持ち帰る薬の中に、このハチミツ(非加熱のもの)とハチミツに溶いて使うアーユルヴェディックな粉薬、そして上下のまぶたをマッサージするためのメディカル・ギーをドクターに3ヶ月分処方してもらったのはいうまでもありません。帰国後、メディカル・ギーでのマッサージは毎日、メディカル・ハニー は舌炎再発時に使用しており、もう手放せないものに。大石さん曰く、ハチミツやギーという家庭で普通に使うもので症状改善するアーユルヴェーダの底力を再確認とのこと。私も納得です。
 ちなみに、7日間の滞在中、体重の増減は上下800g内。帰国する最終日は−800gでしたが、帰国後、代謝がよくなったのか、多少、自宅で簡単なストレッチをするようにしているせいか、食事は相変わらず不規則で焼肉を含め、それなりに食べていますが確実にやせたと思います(体重計をもっておらず不明)。

**帰国12日後にお会いしましたが、顔も体も一回り痩せた感じで、とてもスッキリしていました。心身共に軽くなられたご様子。嬉しい限りです!!(大石)

K.O(40代 女性)

7日間のアーユルヴェーダ治療を受けての変化は、身体も心も、共通するところは軽くなったということです。
振り返ってみると一番シンプルでベーシックですが、アヴィアンガマッサージが一番印象に残っています。

こんなに連続して毎日オイルマッサージを受けることは初めてで、シンプルなのだけれども身体全体に意識を向けさせてくれ、ゆったりとしたリラクゼーションをもたらしてくれました。
東京ではその効果も行き帰りの交通手段の移動であっという間に消えてしまいますから。

ネットへの接続も最低限にして下界とシャットアウトした環境。
すべての時間を自分の心身のために使うことの贅沢さ。
鳥の声で目覚め、星空を眺めて眠りにつく。
そんな環境でのトリートメントは体の緊張が解け肩のこりも和らいでいきます。
敦子さんの言葉どおり体が軽くなるというのが体感できました。

常に自分の身体との対話に耳を傾けることのできることのシアワセ。

普段からアロマやスパが好きで、定期的に通っているのですが、今回本格的なアーユルヴェーダを7日間体験してみて、はまりそうな予感です。
恐るべしアーユルヴェーダの効果と奥の深さに恋してしまいそうです。

言葉をどんなに重ねてもなかなか伝わらないと思います。
是非一度体験下さいませ。

みんなでシェアできる食事の時間もとても貴重なものでした。

あ〜〜、早くまたアーユルヴェーダ行きたい!
行きたい !行きたい!
敦子さんの細やかなガイドとケア、改めてありがとうございます。
ほんと、心地よかったです。

Y.A(30代 女性)

今回のアーユルヴェーダツアー(インド・IVAC)へは、2年前からずっと検討していたのですが、仕事の点から行けずにいました。今年、会社を辞めたこともあり時間的な余裕ができ、それならば是非パンチャカルマをしたいと日程のアレンジや飛行機についても、大石様に相談させていただきました。
海外に一人で行ったことがなかった私は、出発前、本当にたくさんの心配事を大石様に質問させていただきました。もしかしたら一番思い出深いのは、一人で無事に飛行機の乗り継ぎができたこと、かもしれません。

私の13日間のパンチャカルマ体験は、トリートメントが一日2回、ギー飲みやお粥だけの日、浣腸の日―という日程を、完全にOFFの頭で、それもインドで味わえたことは、間違いなく素晴らしい体験でした。IVACの多くの自然の中で、出会った方々を含め、とてもかけがえのない時間を過ごさせていただいたことを大変嬉しく思います。

最初に行ったドクターとのコンサルテーションでは、自分の気になっていることを挙げるときりがなく、果たしてどこまでパンチャカルマで変われるのかと期待していたのですが、結果的に、体重の変化はマイナス0.5キロほど。
滞在中に足湯をほぼ毎日と、体を冷やさないように気を付けていたこともあり、デトックスで体中に斑点が出たり、腰痛が再発したりもしました。そんな中、後半に連日行った、怒涛のウドワルタナトリートメント(オプション)では、気になっていた足が少し細くなりました。

ですが、自分の体を一番分かっているはずの自分が、まったくと言っていいほどその変化には鈍感で、体の声を聞けていない、頭で考えてばかりいて体と対話できていないことにも気付かされ、自分自身とてもショックを受けました。
そして、たった一度のパンチャカルマでは、いま出せる分しか毒は出ないということ、毒をためない生活への見直しの大切さ、継続的なパンチャカルマの必要性を痛感させられました。

また、自分には頭で考え過ぎている勿体ない時間がとても多いということ、これを知ったときの衝撃も、ものすごく大きかったと記憶しています。
食事制限や気持ちの高低があった辛い時間の中には、自分の過去、いま、これからを考える時間はとても豊富にありました。残念なことに、マストだった瞑想を、自分の中に確立できずに日本を出発してしまったことは滞在中とても悔やまれましたが、自分を内観することや体の不調につながるストレスをためない環境作りなど、これからもっと注目すべきことに気付けたことが、このツアーに参加してのいいお土産です。