初めてのアーユルヴェーダ

第1週目のトリートメント(6月11日〜18日)


ニームの木のベッド

その日の午後、初めてのマッサージ。担当のセラピストは40代のベテラン・ラマニ。
まずは、トリートメント・ルームの片隅の神様にお祈り。患者の健康を祈ってくれるのだ。私はフンドシ一丁でまずはニームの木のベッドに座らされ、頭のてっぺんにオイルをたらされてヘッド・マッサージから。頭にはやはり疲労が溜まっていて、どこもかしこも痛みがある。
その後はセラピストが背後に回って肩から背中へ上から下に流すマッサージ。私の肩の硬さにラマニは驚いていた。
自慢ですけど、私の肩こりは多分小学生高学年からで、肩も背中も岩盤状に硬い。岩盤はちっとやそっとの整体やマッサージでほぐれることはないので、私は毎日岩盤をしょって生きているのだ。どうだ、すごいだろう!−と心の中でつぶやく。
それからは、最初はうつ伏せ、その後仰向けで、身体のコリをほぐしながら循環を促すリズミカルなオイル・マッサージ。ラマニはなかなかの腕の持ち主。サイコーです!

マッサージの後は、ハーブの粉をお湯で溶いたペーストで、セラピストが身体を洗ってくれる。髪だけはオイルを取るのにシャンプーを使って自分で洗う。洗い終えると、ラマニが頭も身体もごしごしタオルで拭いてくれる。子供の頃、お風呂上りに母親が拭いてくれた、そのままの感触。髪もごしごしやられるので、キューティクルが取れそうだったが、なんだか気持ち良くて許しちゃう。着替えて帰る時、頭丁(百会)と額に赤い粉で印をつけてくれた。いや〜満足!ここまで来て良かった〜!

さて、2日目からは、昨日の問診で「眼の疲れがひどい。軽い緑内障あり。ひどい近視だし、おまけに老眼。鼻の通りがすこぶる悪い。喉が弱い。虫歯が多い。右の耳は手術経験があって、耳鳴りあり・・・・」とあらゆる自覚症状を話したお陰で、初日の全身オイル・マッサージに加えて、パート別ケアが入りフルコースになりました。

毎日飲んでいた薬
毎日飲んでいた薬

眼にはハーブ・ウォーターを高い所から眼球に直接たらすトリートメント(これが痛くて、痛くて。4日目に先生に「痛すぎる」と訴えたら「じゃあ高さを変えましょう。低い所からたらしますね。」と改善してくれたけど痛かった。でも、これがすごく良かったと後から気付く。)鼻にはハーブオイルをたらされて、それを思いきり吸い込む。耳にもオイルを浸したコットンをつめこまれ、口はごま油をしばらくふくんで、我慢できなくなったら吐き出すというトリートメント。ホントにいろいろあるんだな〜と感心した。それと、私が訴えたことすべて(症状の軽重に関係なく)に対応してくれた気がして、それはとても嬉しかった。
このフルコースが、8日間(最初「7日間」と言われていたが、占星術の見立てで8日間に延長された)続いた。