プラナヤマ 呼吸法
ヨガは日本でも欧米でもかなりポピュラーになりましたが、私がインドのアーユルヴェーダ・クリニックで出会った「プラナヤマ」は、まだまだご存知ない方が多いでしょう。2006年に行ったカリカットでも、毎朝ヨガだけはやっていましたが、翌年に訪れたバンガロールのAyurvedagram(www.ayurvedagram.com)では、朝はヨガ、ランチ前にプラナヤマ、午後メディテーション、というスケジュールで、私はプラナヤマの効果に本当に驚いたんです!
ヨガの先生の指導で、息を吸ってお腹を膨らませ、吐いてへこませるーという呼吸をしたのですが、ゆっくりやる時はお腹がねじれる感じがするし、ちゃんと息が吸えていないし、早くやる時は、なんせ腹筋がすぐに疲れて息も絶え絶えに・・・・・・。「たかが呼吸で、こんなに辛いなんて。しかも私、呼吸が浅過ぎる!」と唖然としました。何種類かの呼吸を45分間休みながら行って終わった時は、とにかく身体が全然違う!手先足先身体の隅々まで酸素が充満した気がして、体も温まってる。頭もスッキリ気持ちが良くて、視界も良好、もう体中に元気がみなぎってるんです!!確かに辛かったけど、後でこんなに気持ちいいならはまります(って、私だけ?!)。
プラナヤマも、毎日じゃないけど、最低1日おきくらいに真面目にやってます。効果は上々。少しづつですが深い呼吸になってきて、冷えが大分取れてきました。
プラナヤマの効果はもうひとつ。私は咽喉のチャクラが他に比べてダントツに弱かったんですが(このチャクラは「コミュニケーション能力」を司るもの。言いたいことが言えないと弱くなるそうです。PRの仕事をしていて、一見言いたい放題な人に見られがちなのですが、ホントはいろいろ我慢してたんですね〜、私)、プラナヤマのお陰で格段に改善されました。何故って、インドから戻ってカラオケに行ったら、いきなり音域が広がっていて、ものすごく声が出やすくなっていたんです。これには皆もびっくり!10年以上前にヒーラーから咽喉のチャクラの弱さを指摘され、「改善するのにいいのはカラオケが手っ取り早いですね〜」なんて言われて「え〜、カラオケ?ったく・・・」と全然信じてなかったんですが、今じゃ咽喉のチャクラを鍛えるために、時々「一人カラオケ」まで実行中です!
さて、「ヨガ・プラナヤマ・瞑想」は、3つが別々のものではなく、元々は「ヨガ」の体系の中にすべて含まれるものです。「ヨガ」というと身体を使ったポーズをすることだと思うのは、外側から見ただけのことのようです。ポーズを取ることが瞑想でもあるし、ヨガにも瞑想にもすべてに呼吸は重要な働きをします。3つを分ける場合は、象徴的な要素にフォーカスして行う時なのでしょう。
ここで「プラナヤマ」という時は「呼吸法」ですが、「呼吸瞑想」と言いたいくらいのものです。常にしている呼吸に意識をフォーカスすることは雑念を払います。浄化という点からも「プラナヤマ」は超パワフルです。何故なら、身体が行う排泄は、汗・大小便で約20%ですが、息を吐くことで80%も行っているからです。普段、私達は無意識に呼吸していますが、呼吸は意識でもコントロールができるもの。意識的に深くゆっくり吸ったり吐いたりすることで、体内にいつもより多くの酸素を採り入れ、めいっぱい毒素を吐き出すことが可能です。意識的な深い呼吸だけでも、身体を健康にすることができるし、チャクラを活性化してエネルギーをUPさせることもできます。ヨガもプラナヤマも、生命の哲学なので、簡単には説明ができないほど奥が深いもの。とりあえず、何も考えずに行ってみて、自分の身体や心がどんな風に変化するかを感じて頂くのがいいと思います。自分の中に起こる変化に気付いてくると、それがとても楽しくなり、外に楽しみを求め続けることが減ってきます。私達は自分の中に、すでにすべてを持っているもの。自分自身の探求には終わりがありません。
「密教ヨーガ」(本山博) 20年以上前に何故か買っていた本。 最初に読んだ時は「朝4時起きで呼吸法??無理!」と、 即座にあきらめました。インドで「プラナヤマ」に出会って、 「確か、あの本に書いてあったかも・・・」と読み返したところ、 宝の山の内容!今は教科書にしてます。 |
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「スピリチュアル・ヨーガ」(ディーパック・チョプラ) こちらは2006年発刊。 最近、呼吸法に目覚めて本屋に探しに行き、見つけました。 日々の修行が、とてもわかりやく載っていて、 こちらも参考書として使ってます。 |
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