アーユルヴェーダの食事について

基本的に全員が菜食。もちろんアルコールなし。煙草なし(でも、吸ってる人はいた。これを契機に止めようとしている人も)。
私の場合、身体が冷えていたので、トロピカル・フルーツと、野菜でもサラダはダメ。せっかく南国なのに、マンゴー・パパイヤ・パイナップル禁止。食べられるのはりんごとザクロ。
野菜でダメと言われたのは、グリーンピース、キャベツ、ポテト、カリフラワー。ダメと言われたものは、あまり好きではないものだったので、我ながら感心した。
アーユルヴェーダでは消化の良し悪しを基準にするので、野菜も火を通した料理になる。生の野菜の方が消化が悪いそうだ。それと、過度に辛い・しょっぱい・酸っぱいものはダメなので、味付けはとてもマイルド。Tajで出される料理はどれもとても美味しくて、毎回完食。途中で「これじゃ太っちゃう。食べる量減らさないと」と決心したほど。
飲むものは、基本はお湯。ポットのお湯はいつでも頼める。レストランで飲むのは「ジーラ・ウォーター」と呼ばれる温かいクミンのお茶。消化に良いそうで、これも病みつきになった。ほかにコリアンダーの種で出したお茶もいいらしい。

長期滞在の中で食事は毎日の楽しみ。南インドの朝ゴハンは種類も豊富で、どれも美味しかった。
私に指示されたダイエット(痩せるためではなく、単に「食事療法」という意味)は、昼夜はスープと野菜料理1品づつで(豊富なメニューから好きなものを選ぶ。ライスかチャパティというパンがつく)、量も十分なものだったが、減量目的で来ている患者には、相当少ない量の食事が出されていた。それと、インド人は通常多品目の皿を食卓に用意するらしく、指示された品数は無視していっぱい注文して残していた。インド人の夫婦の患者と一緒に食事をする時は、「これも食べろ!」と無理矢理取り分けられて困ったが、お陰でいろいろな料理を知ることができた。食文化から伝わってくる情報は確かで興味深い。


ドーサ
(お米と豆の粉のクレープ)

ウッタパム
(オニオンとコリアンダー入りのお好み焼き)

ココナッツ・チャツネとサンバル
(カレー風味のスープ)
インド人はこのふたつをつけて食べます

イドリィ
(お米と豆の粉の蒸しパン)

ウプマ
(超粗挽き小麦粉の炒り煮)